26 Feb. 2014








間違いなく「世界で最もカッコよくギターを弾く男」キース。
その音が、突然鳴る。
そして、手足が細くて頭でっかち、少年体型のあの男。
イントロに続き、何十メートルも向こうでスポットを浴びて跳ねるその姿、全くもってミック・ジャガー じゃないか!
カッコいい、カッコよすぎる…

まさかこの曲で始まるとは思わなかった、”Get Off Of My Cloud” 

あまりに意表を突かれ、膝が折れて立ってられない。腰が抜けるとは、この事だと知った。


正直、いくらなんでも70を超えてしまった彼らに、こちらを圧倒するパフォーマンスを期待して行った わけではなかった。「観ることが出来ればいい、それでいい」と、思っていた。

とんでもない… 
徹頭徹尾、終始一貫、一縷の隙なく、昂然と ローリング・ストーンズ。

キースがテレキャスターで登場したのも嬉しかった。やっぱ、キースはテレキャスだよなあ。 で、しばらくして黒のギブソンに持ち変えると、今度そのギターをミックが肩から下げて弾きながら唄う。
この辺りが、もう、たまらない。
そう、ローリング・ストーンズはバンドなのだ。これなのだ、これがカッコいいのだ。
“Wild Horses” 俺は泣いた。ただ、本当に涙がとめどもなく溢れ、初めて聞いた何十年も前からの時間が、懐かしくて、なんだか悔しくて、汗と鼻水とその涙 が混ざってしょっぱかった。
“Bitch”の後どうにも叫びたくなり、思いっきり「チャアァァーリイィィーッ」と やったら、信じられないタイミングでカウベルを叩き始めてくれた ”Honky TonkWomen”。 もちろんただの偶然だけれど、周りにはだいぶウケた。
ゥルルルルルルルルルルルルルルルゥォッキン、ロニー! 相変わらずコーラスひとつ取らないで、黙々と やんちゃな立場をキメている。そう言えば、煙草くわえてなかった様な気がするな…
そしてそして、なんとミック・テイラー! これには驚いた! 今回のツアーのゲストだなんて知らなかっ たぞ。70年代初め、彼が在籍していた頃のサウンドが一番いい。2曲と言わず、どうせならもっともっと 弾きまくって欲しかった。

また観たいな… チャンスはあるのかなあ…

誰だって、人生ひとつくらい、なりふり構わずミーハーになれるものがあってもいい。

僕の場合「THE ROLLING STONES」


http://www.rollingstones.com/2014/02/26/14-on-fire-first-night-back-at-the-tokyo-dome/