4th Sep. 2014


多摩川にて










今までの倍の時間をかけ、ゆっくりここまで来る間に、何度耳にしただろう
「かわいい」



さっきから、ずっと目をつけてニコニコしていたおばあさんは
「あら、可愛い。お洋服着ちゃって、まあ」

午前授業が終わって下校中、お話に夢中のランドセルの女の子達がすれ違い様に気付く
「あーっ! カワイイーッ カワイイー カッワイーッ」

外回りの途中、上着を手にしてショルダーバッグを下げた若い女性が、小さな声でつぶやいていた
「ああ… 可愛い…」

ただ黙って、通り過ぎるもじょを見つめているおっさんもいた






ああ、かわいい かわいい かわいい
もじょ、なんて可愛い
なんて可愛いんだろう…

さっきまで、左隣りをお利口に歩いていたもじょが
今、こうして僕の所にやってくる


こんなかわいいもじょが、いつも側にいてくれる
かけがえのないもじょが、いつも側にいてくれる



泣けて来るくらい、かわいい












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